長岡京の「水」

京都の水、余っているvol.2


府営水道を受水する10市町は、いずれも地下水をくみ上げて供給する施設を持ち、府営水道と併用しています。
本来、府営水道は、市町の地下水の不足を補うために導入されたはずでした。
しかし前述のように、市町は過剰な府営水を押しつけられており、
その負担から、地下水施設の維持・更新を進めていくのが困難になる傾向にあります。

府営水道の経営を維持するために、市町の地下水を放棄していくとすれば、まさに本末転倒です。

2019年度の水需要予測

府営水道の施設能力166,000トンに対して、2019年度の府営水1日平均給水量は106,392トンと予測。
その後の水需要の増加も見込まれませんから、府営水道施設は小さくできるはずです。

さらに、10市町の地下水施設能力の合計139,440トンに対し、2019年度の地下水1日平均給水量は97,914トンと予測。
市町がもっと地下水を活用すれば、さらに府営水道の給水は少なくてすみ、府営水道施設を小さくできるようになります。

10市町の市長・町長が、そろって知事に要望書を提出しています。
2015年度の要望書では、「市町の地下水施設能力を考慮」「府営水道のダウンサイジング(縮小)も含めた効率的な施設更新」
などを知事に求めています。

おいしい地下水を優先し、過剰な府営水道施設はスリムにしていくことが、市民の願いに沿うとともに負担軽減にも結びつきます。