長岡京の「水」

地下水の今vol.3

地下水の安全を守る

2003年度に発覚した「水道原水水質データ改ざん事件」は、新聞でも大きく報道されました。
これは長岡京市水道局が、89年〜99年の間、原水(浄水処理前の水)の中の
有機塩素系化合物の数値を改ざんし、基準を上回っていても基準以内として報告していた事件です。

実際に家庭に送られていた水は、浄水処理もされ安全基準を満たした水でしたが、
データの改ざんは決して許されるものではありません。
日本共産党議員団は、議会による市政の調査権を規定した「百条委員会」の設置を求め、徹底解明を求めました。

改ざんの時点から時間がたっていたこともあり、府の入った調査でも水質の明確な原因は解明されませんでしたが、
現在では、原水の水質も安全基準を満たしており、市民に安全な飲み水が供給されています。

地下水はゆっくりと地下を流れるため、一度汚染されると取り除くのに時間がかかります。
汚染源となりうる事業所は社会的責任を果たすべきです。
84年、全国で有機塩素系化合物の汚染が問題になったときには、
市内64事業所の実態調査を行い、ガスクロマトグラフィによる検査体制を確立させました。
日本共産党議員団は、各事業所との厳格な公害防止協定を結ぶことや、
多面的に地下水を守る方策を規定する「地下水保全条例」の制定を求めています。